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定期運行終了

寝台特急日本海が定期運行を終了した。





日本海沿いに居住する人達には慣れ親しんだ方も多いだろう。


実際、秋田県や青森県の高校の修学旅行には数多く使用されていた。




かく言う筆者も高校の修学旅行ではお世話になった。



昨日の秋田県内の報道では、現在でも28校が使用していたことが伝えられた。




幼少時に夜行列車の体験はあれど、




寝台列車に乗車するという体験は高校時代が初めてだったと記憶している。



その初めての寝台列車体験が日本海というわけだ。



いい加減物心ついた年齢であり、遠征慣れしていたにも拘らず



わくわくしたのが記憶として留められている。




但し、日本海での強烈な印象として残っているのは




それから2年後の冬の出来事である。




インカレが行われていた妙高高原で転倒により足を負傷し、



松葉杖姿で直江津から日本海に乗車した記憶。



その記憶が頭から離れない。








荷物を持てないため、体一つで




監督、コーチに見送られながら乗車。





乗車券を確認し終え座席に横たわると






無性に悔し涙があふれてきた。












気が付けば夜は明けており






下車駅の一つ手前駅ぐらいで目覚め






体中に痛みを覚えていた。






もちろん転倒の痛みである。







程なく、車掌が申し送りがあったのか





下車駅のアナウンスとともに現れ






下車を手伝ってくれ





そのやさしさがなぜか、







自らの惨めさを痛感した







と記憶している。













日本海最後の乗車は1月に得意先の新年会帰りに立席特急券にて乗車した今年。


懐かしさのあまり思わず車内をプチ探検してしまった。


さすがに古さは隠し切れなく



随所に寂れた感が漂い、終焉近しを感じさせたものだ。



レバーを廻している間だけ水、お湯が出る洗面所。


折りたたみ紙コップがついた飲料水器。


折りたたみ式の乗降ドア。


当時と面影が変わっていたのは、トイレが洋式に変更されていた点くらいか。






一夜明けた全国ニュースでは同じく引退する300系新幹線ばかりを報道しているが




同日にひっそりと、昭和の香りを色濃く残す車両が





定期運行から姿を消した。






しかし、私の記憶から一生消えることの無い







列車のひとつであることは間違いない。










     








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